縄文杉や白谷雲水峡で有名な屋久島ですが、それ以外にも魅力的な観光スポットがたくさんあります。気軽に散策できる屋久杉の森、迫力満点の名爆、車で通過できる世界遺産登録エリアなどなど…。約100kmの外周道路をメインコースに、島をぐるりと一周するドライブ旅に出かけましょう。
Summery
1日目午前:鹿児島空港から飛行機で屋久島へ
飛行機であっという間に屋久島到着
屋久島へのアクセスは海路と空路があります。旅行日程に余裕があり鹿児島観光も楽しみたいなら海路を、屋久島をたっぷり楽しみたいなら空路がおすすめです。直行便があるのは伊丹空港、福岡空港のみ、それ以外のエリアからは鹿児島空港での乗り換えが必要です。所要時間は伊丹空港から約1時間50分、福岡空港約1時間10分、鹿児島空港約40分です。
<次のスポット[屋久杉自然館]まで>
車で約20分
1日目午前:屋久島の自然と文化を学ぶ
屋久杉のことを1から10まで学べる博物館
空港周辺でレンタカーをピックアップしたら最初の目的地「屋久杉自然館」へ向かいます。ここは屋久杉の長寿の秘密や江戸時代以降の伐採の歴史、ほかの木材との違いなど、屋久杉のさまざまなことが学べる展示館です。特に注目は「いのちの枝」と名付けられた、2005年に積雪のため折れてしまった縄文杉の枝です。枝とは思えないその太さに、縄文杉の大きさを再認識するでしょう。また屋久杉伐採の拠点であった小杉谷集落の映像や実際に使われていた伐採の道具などの展示も必見です。
<次のスポット[ヤクスギランド]まで>
車で約25分
1日目午前:ヤクスギランド散策
樹齢数千年の屋久杉の森を散策
屋久杉についてたっぷり学んだ後は、森閑とした屋久島の森を散策できる「ヤクスギランド」に向かいます。園内には5つの時間別コースがあるので、時間や体力に合わせて選びましょう。推定樹齢1000年以上の屋久杉を気軽に観賞できるスポットですが、30分、50分コース以外はトレッキングシューズ着用がマストです。時間があればここから車で、町道沿いに立つ「紀元杉」に会いに行くのもいいでしょう。
※「ヤクスギランド」についての詳細は下記でご確認ください。
<次のスポット[安房のカフェ]まで>
車で約30分
1日目昼:安房のレストランで遅めのランチ
安房川沿いを眺めつつのランチタイム
屋久島の森をたっぷり満喫した後は、標高1000m以上の場所から里へと下り、ランチスポットを探します。カーブの多い急勾配を下るので気をつけて運転を。安房集落やその周辺には和食店、洋食店から可愛らしいカフェまで、さまざまなタイプの飲食店が集まっています。なかでも安房川周辺はヤクシカや首折れサバなど屋久島ならではの食材を味わえるレストランや、カフェも点在しておりおすすめです。
<次のスポット[千尋の滝]まで>
車で約20分
1日目午後:景勝地に立ち寄りながら宿へ
"水の島"屋久島を2つの滝で実感
屋久島は「水の島」と呼ばれるだけあり、多くの滝があります。島の味覚満載のランチを堪能した後は、滝巡りをしながら本日の宿泊先・尾之間を目指します。安房集落からまずは「トローキの滝」へ。高さ6mから直接海に落ちる滝で、国道77号から少し入ったところに展望台も作られています。この上流にあるのが「千尋の滝」で、V字に削られた大きな岩を轟音とともに流れ落ちる姿は圧巻です。
■スポット情報
トローキの滝(とろーきのたき)
住所:鹿児島県屋久島町原
アクセス:屋久島空港から車で約40分
滞在所要時間:15分目安
千尋の滝(せんぴろのたき)
住所:鹿児島県屋久島町原
アクセス:屋久島空港から車で約50分
滞在所要時間:20分目安
<次のスポット[尾之間]まで>
車で約15分
2日目午前:世界遺産登録区域を通過するドライブへ
迫力満点!ダイナミックな屋久島の自然を体感
1日目で島内約3分の1のドライブが完了。2日目は残り3分の2となる島一周ドライブの後半戦です。まずは中間橋のたもとで門のように立つ「中間ガジュマル」を見に行きましょう。樹齢は300年とも500年ともいわれ、無数の気根が絡まり合う姿は1本の木とは信じられないような大きさです。ここから車で進むと、昨日見た「千尋の滝」と双璧の観光スポット「大川の滝」があります。日本の滝百選にも選ばれた落差約88mの名瀑です。滝壺近くまで行く際には、滑らないよう注意。
■スポット情報
中間のガジュマル(なかまのがじゅまる)
住所:鹿児島県屋久島町中間
アクセス:屋久島空港から車で約50分
滞在所要時間:15分目安
大川の滝(おおこのたき)
住所:鹿児島県屋久島町栗生
アクセス:屋久島空港から車で約1時間
滞在所要時間:20分目安
<次のスポット[屋久島灯台]まで>
車で約40分
2日目午前:ヤクシカ・ヤクシマザルに遭遇
野生動物にも出合える世界自然遺産エリアをドライブ!
島の西側、栗生から永田集落を結ぶ海岸沿いの通称「西部林道」は、人家もなく、野生のヤクシカやヤクシマザルの群れに遭遇する確率100%といっても過言ではない自然豊かな林道です。そのうちの約15kmが世界自然遺産地域に含まれ、道路沿いには照葉樹の森が広がっています。しばらく進むと「屋久島灯台」を示す案内板が現れます。島の最南端・永田岬に立つ白亜の灯台で、明治30年(1897)に設置されました。
■スポット情報
屋久島灯台(やくしまとうだい)
住所:鹿児島県屋久島町永田
アクセス:屋久島空港から車で約1時間
滞在所要時間:15分目安
<次のスポット[永田いなか浜]まで>
車で約15分
2日目午後:口永良部島が見える永田いなか浜散策
白と青が美しいビーチをお散歩
白い灯台の次は白い砂浜へ向かいます。「永田いなか浜」はコバルトブルーの海の向こうに口永良部島を望むビュースポットで、夕景が美しい場所として知られています。また北太平洋最大のアカウミガメ上陸地でもあり、5~7月には産卵で訪れる親ガメ、8月には孵化した子ガメ、それぞれの観察会も行われています。すぐ近くにはウミガメに関する資料を展示した施設もあるので、見学してみるのもいいでしょう。
■スポット情報
永田いなか浜(ながたいなかはま)
住所:鹿児島県屋久島町永田
アクセス:屋久島空港から車で約40分
滞在所要時間:20分目安
※「ウミガメ観察会」の詳細は下記でご確認ください。
<次のスポット[宮之浦ランチ]まで>
車で約25分
2日目昼:定番グルメ・トビウオでランチ
ランチは屋久島定番グルメ・トビウオ!
空港に向かう前に宮之浦でランチをいただきます。宮之浦は高速船やフェリーのターミナルがある海の玄関口で、屋久島で一番大きな集落です。飲食店の数も多く、ランチスポットはよりどりみどり。イチオシのメニューはトビウオの唐揚げです。ふっくらジューシーな白身がおいしいのはもちろん、カラッと揚がったヒレや中骨、頭まで、ボリボリ食べられます。ここから空港まで15分ほど。残りの時間は屋久杉製品やたんかん・ぽんかん、屋久サバなど、屋久島みやげを探して町を散策するのもいいですね。
<帰路へ>
鹿児島空港まで飛行機で約35分