北海道利尻・礼文エリア

稚内市からそれぞれ、西方約52km・60kmの日本海に浮かぶ利尻島と礼文島。どちらも「利尻礼文サロベツ国立公園」のエリア内にある離島です。利尻島中央にそびえる利尻山登山や、礼文島の固有種・レブンアツモリソウと出合えるトレッキングなどで、北辺の島の大自然を堪能できます。エゾバフンウニやホッケなど、島ならではの新鮮な魚介が多いことも大きな魅力のひとつです。

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このエリアの魅力

日本百名山の利尻富士に澄み渡った海原、息をのむ大自然の景勝

均整のとれた美しさから“利尻富士”と称される、標高1721mの利尻山。利尻島のシンボルともいえる名峰で、島内のいたるところから、その猛々しくも優美な山容が眺められます。島を巡りながら利尻山の写真を撮っていく「利尻山十六景スタンプラリー(5~10月)」も開催しているので、挑戦してみてはいかがでしょう。一方礼文島には、大海原を一望できる景勝地が点在。なかでも、サハリンを遠望できるスコトン岬、透明度抜群の海が広がる澄海岬が人気です。

高山植物の花畑や神秘的な沼を巡る、感動の絶景トレッキング

固有種を含め、夏には約300種類の高山植物が咲き乱れる“花の浮島”礼文島。可憐な花々を眺めるなら、島内のトレッキングコースを歩いてみましょう。島のほとんどの高山植物がみられる「桃岩展望台コース」など全7コースあり、目的や体力に合わせて選べます。利尻島での自然散策は、姫沼やオタトマリ沼など原生林に囲まれた沼巡りへ。沼周辺には散策路が整備され、利尻山と水面に映る“逆さ利尻山”、深い森が織りなす神秘的な景観が楽しめます。

旨み濃厚なウニに脂がのったホッケ…北の厳しい海が育む海鮮グルメ

利尻・礼文島を代表する味覚と言えば、夏に漁期を迎える「ウニ」。栄養豊富な北の海で良質な昆布を食べて育つウニは、驚きのおいしさ。むきたてを頬張れば、甘みと旨みが口中に広がり、さわやかな海の香りが鼻に抜けます。漁期は地域や品種によって若干異なるので、おでかけ前にご確認ください。そしてもうひとつの島の名物が、脂がのったホッケです。他の産地とはひと味違うホッケを、開きや郷土食のチャンチャン焼きで楽しんでください。

モデルプラン

礼文島の希少な高山植物と出合う2泊3日プラン

トレッキングでの高山植物観賞をメインに、利尻・礼文を満喫するコースです。まずは利尻島を経由して礼文島へ。香深港フェリーターミナルからスタートできる全長約7.1kmの「桃岩展望台コース」トレイルで、青い海と利尻山をバックに広がる、高山植物の花畑を楽しみましょう。トレイル終点からは香深港行きのバスが出ているので、戻りも安心。翌日はレンタカーを利用して「金田ノ岬」や「スコトン岬」など、絶景の岬巡りへ出かけてみては。

利尻山でダイナミックな登山を楽しむ2泊3日プラン

日本百名山に挙げられる利尻山は、登山愛好家にとって憧れの山です。登山の前に礼文島観光を楽しんでから利尻島へ。利尻山登山は中級者向けの「鴛泊コース」と上級者向けの「沓形コース」があります。いずれも所要10時間越えのハードなコースですが、天気がよければ山頂から360度の大パノラマを堪能することもできます。事前の下調べや準備を万全にしてアタックしましょう。もう少しお手軽に利尻を満喫するなら、自転車での島一周サイクリングもおすすめです。

主なアクセス

羽田空港・新千歳空港・札幌丘珠空港から利尻島へ

  • 1ANA・ADO/羽田~新千歳~利尻約2時間30分/1日1便(乗り継ぎ含まず・夏期のみ運航)
  • 2ANA/新千歳~利尻約50分/1日1便(夏期のみ運航)
時刻表など詳細:

ANA公式サイト

AIR DO公式サイト

  • 3JAL・HAC/札幌丘珠~利尻約55分/1日1便(夏期は増便あり)
時刻表など詳細:

JAL公式サイト

HAC(北海道エアシステム)公式サイト

稚内港から礼文島・利尻島へ

  • 4ハートランドフェリー/稚内港‐礼文島香深港約1時間55分/1日約3便
  • 5ハートランドフェリー/稚内港~鴛泊港(利尻島)約1時間40分/1日約3便
時刻表など詳細:

ハートランドフェリー公式サイト

礼文島と利尻島間の移動

  • 6ハートランドフェリー/香深港(礼文島)~鴛泊港(利尻島)約45分/1日1便
  • 7ハートランドフェリー/香深港(礼文島)‐沓形港(利尻島)約40分/1日1便(夏期のみ運航)
時刻表など詳細:

ハートランドフェリー公式サイト

※航空便、船便は季節により変動・運休する場合があります。

旅のヒント

それぞれ、あるいは2島巡りに何泊必要?

利尻、礼文のそれぞれの島を観光で巡るだけなら、ちょっと駆け足になりますが1泊2日でも可能。2島を巡るなら、利尻で1泊、礼文で1泊と最低2泊3日は必要です。登山やトレッキングを楽しむなら、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

アクセスや島内移動のコツ

2島とも路線バスが運行していますが、本数は多くなく、またバス停も限られているため、効率的に観光地を巡るならレンタカー利用がベスト。ただハイシーズンが混みあうので、早めに予約をしておきましょう。利尻島はサイクリングロードが整備されており、レンタサイクルで巡るのもおすすめです。