石川県舳倉島エリア

石川県の輪島市の北方海上約48Kmの場所にある舳倉島は、周囲約5Kmの小さな島で、一周を約1時間で歩ける大きさです。その小さな島の歴史は古く、弥生時代から人が暮らしていたと考えられる遺跡も出土しています。暖流と寒流がぶつかる周辺海域は絶好の漁場として知られ、島民は古くから海女漁などの漁業で生計を立てていたと考えられています。近年、この島を訪れる人々の最大の目的はバードウォッチングです。渡り鳥の休憩ポイントとして絶好の場所にあるこの島では、ここでしか見ることができない珍しい野鳥にも出会うことができます。

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Information

このエリアの魅力

日本有数の渡り鳥のオアシス

大陸と日本列島を往復する渡り鳥にとって格好の休憩ポイントでもある舳倉島は、国内有数の野鳥観察のメッカとして有名な場所です。暖流と寒流がぶつかる周辺海域は水産資源も豊富で、周囲の環境も鳥たちにとっては楽園ともいえるものです。年間を通して見ることができるハクセキレイのほか、キビタキ、オオルリなど希少なものも含めて、確認されているだけでも約300種類以上の野鳥がこの島に飛来したことが記録されています。

日本の原風景が手つかずで残る離島

舳倉島は古くから好漁場として知られ、アワビ、サザエ、テングサなどを採集する海女漁も盛んな場所です。かつては夏期の漁期のみ、対岸の輪島市から漁民が移住してきて漁を営んでいたともいわれています。現在、島内に飲食店などの商業施設はなく、宿泊施設が2軒のみ、村々をつなぐ道のまわりには牧歌的な自然の景観が広がっています。日本の原風景ともいえる景色を眺めながら特別なことは何もしない贅沢な時間を過ごしたいものです。

周囲約5Kmの島内に7つもの小社や灯台がある海上交通の要衝

島の北側を中心に、日本海の荒波に立ち向かうように多くの社が建っています。これらは、漁業で成り立っていた歴史を持つ舳倉島で海上の安全を祈願するために石垣に守られた神社を建て、島民が心のよりどころとして信仰していたと考えられています。また、島のほぼ中央部に建つ高さ約34mの舳倉島灯台は現在も現役で海上の安全を守る役割を担っています。

モデルプラン

島をぐるり一周、日本の原風景に癒される日帰り旅

双眼鏡や望遠レンズ付きのカメラを持って、輪島港から定期船に乗って舳倉島港へ。かわいい小鳥たちを探しながら島をゆっくりと一周します。途中、日本の原風景が残る村を通過したり、海沿いの社にお参りしたりしながら徒歩でまわります。昼食は島の民宿であらかじめ予約しておくか、輪島からお弁当を持って行くかの二者択一です。日常では味わえないゆったりとした時間をたっぷり楽しみ、午後発の船で輪島港に戻るプランです。

主なアクセス

輪島市・輪島港から舳倉島港へ

  • 1へぐら航路(定期船)/輪島港~舳倉島港 1時間25分/1日1便
時刻表など詳細:

へぐら航路株式会社公式サイト

※船便は季節により変動・運休する場合があります。

旅のヒント

島へは定期船が唯一のアクセス方法

本土と島を結ぶ唯一の手段が1日1往復のみ運航している定期船です。ここで注意すべきポイントとしては、定期船の出航が強風などの天候に大きく左右されるということです。9時出航の舳倉島行きの定期船が出航か欠航かについて、毎朝7時30分にへぐら航路のホームページ上で発表があるので、近隣の人は、まずこちらをチェックしてからでかけるのがおすすめです。遠方の人はその日に船が欠航になってしまうことも想定しながら、日程に余裕を持ってでかけてください。

島内移動は徒歩で

島内にレンタカーや車はありません。徒歩以外の移動方法としては自転車を持ち込む方法もありますが、周囲約5㎞というスケールの島ですので、帰りの船が午後に舳倉島港発であることを考慮しつつ、のんびり徒歩で散策するのがおすすめです。

食料や飲み物は本土で事前準備を

島内に民宿が2軒あるので予約すれば宿泊、もしくは昼食をとることが可能です(季節により休館の場合あり)。ただしこの2軒以外に商業施設や食事処、売店・自動販売機はないため、食料や飲み物は輪島港を出る前に必ず用意しておきましょう。