「国境の島」とは?

日本には、北海道、本州、四国、九州、沖縄本島をはじめ、周囲が100m以上ある島だけでも約1万4千島あり、小さなものまで入れると、なんと10万以上もあると言われています。これらの中には、日本の管轄海域の根拠となる国境離島が含まれています。

国境離島に関する取組として、平成29年4月1日に施行された有人国境離島法に基づいて、29地域148島が「有人国境離島地域」に指定されました。昔から日本人が暮らしてきたこれらの島々には、長年にわたって受け継がれてきた独自の文化や風習のほか、本土でもみられない壮大な原風景や豊かな食文化が残されています。また、「有人国境離島地域」は、漁業や海洋調査などの活動を行う拠点としても重要な機能を担っており、こうした機能を維持するための様々な取組が進められています。

「有人国境離島地域」の中には、本土から遠く離れていて、人口も大きく減少し、これから先も人々が住み続けられるような環境を整えることが、特に必要な地域があります。これらの地域は、有人国境離島法によって「特定有人国境離島地域」として指定され、地域社会を維持するため、観光振興や地元産品の拡大などに取り組んでいます。また、「有人国境離島地域」のうち、奄美群島、小笠原諸島、沖縄については、それぞれの地域を対象とした法律(※)が定められ、地域の特性に応じた振興策が図られています。

当サイトでは、「特定有人国境離島地域」に指定された15地域71島について、それぞれの島たちが持つ個性的な魅力を紹介します。「特定有人国境離島地域」の魅力を発信することで、世の中の関心がそのほかの離島にも広がり、日本という国が多くの島々によって成り立っているということを再認識いただくきっかけとなれば幸いです。

※奄美群島、小笠原諸島及び沖縄については、それぞれ、奄美群島振興開発特別措置法、小笠原諸島振興開発特別措置法及び沖縄振興特別措置法という法律に基づいて、様々な振興策が実施されています。具体的な取組内容については、以下ページからご覧いただけます。

奄美群島・小笠原諸島の振興開発について(国土交通省HP)

沖縄政策(内閣府HP)