種子島エリア

鉄砲伝来から宇宙開発へ!最先端を行く種子島1泊2日プラン

種子島(鹿児島県)

日本に初めて鉄砲が伝わった島として知られる種子島。近年では日本最大のロケット発射場「種子島宇宙センター」が世界的にも有名です。いつの時代も最先端を行く、そんな魅力溢れる種子島を、太平洋に荒波が作り上げた奇岩を眺めながら巡る1泊2日の旅へ出かけましょう。

Summery

1日目午前:鹿児島空港から飛行機で種子島空港へ

鹿児島空港から40分、種子島空港に到着

種子島空港。愛称は「コスモポート種子島」

種子島空港は島のほぼ中央に位置します。車利用なら中種子町から約15分、西之表市、南種子町から約30分前後とアクセスも良好です。空港内には種子島宇宙センター関連の展示があるなど、宇宙に一番近い島らしい演出も見られます。直行便があるのは、夏期や冬期に臨時便が運航する伊丹空港間を除き、鹿児島空港間のみです。空路で種子島入りする際は、鹿児島空港での乗り換えが必要です。

 

<次のスポット[種子島空港]まで>

飛行機で約40分

1日目午前:アニメの聖地とオーシャンビュー満喫

アニメの聖地を巡りながら神秘の洞窟へ

サーフポイントとしても人気の中山海岸

旧種子島空港。立ち入りはできない

眼の前に太平洋を見渡すサトウキビロード

種子島はアニメーション映画『秒速5センチメートル』や、ゲームやテレビアニメなどで展開する『ROBOTICS;NOTES』の舞台となった場所としても知られ、島内あちこちにアニメの聖地とよばれるスポットがあり人気です。種子島空港近くにもスポットがあるので見に行ってみましょう。遠くに「種子島宇宙センター」のロケットの発射場や格納庫が見える「中山海岸」、2006年3月まで利用されていた「旧種子島空港」を巡り、両脇をサトウキビ畑に挟まれた通称・「サトウキビロード」を抜け、次の目的地の「千座の岩屋」を目指します。

 

 

<次のスポット[千座の岩屋]まで>

車で約10分

1日目午後:ランチの後は最南端にある鉄砲伝来の地へ

白い砂浜と奇岩が印象的なビーチ

荒波に浸食された奇岩が並ぶ浜田海岸

干潮時ならこんな素敵な写真が撮れる!

サトウキビ畑を抜け県道75号を南下、「浜田海岸」に到着します。白い砂浜と海岸沿いに連なる奇岩が印象的な海岸で、夏場には大勢の海水浴客も訪れます。太平洋の荒波で浸食されてできた自然の岩屋「千座の岩屋」がある海岸としても有名で、干潮時には洞窟の奥まで入ることができます。ここから眺める海の風景は格別!訪れる際は事前に潮見表をチェックしておきましょう。

 

■スポット情報

千座の岩屋(ちくらのいわや)

住所:鹿児島県熊毛郡南種子町平山

アクセス:種子島空港から車で約30分

滞在所要時間:20分目安

 

<次のスポット[門倉岬]まで>

車で約30分

種子島最南端にある鉄砲伝来の地へ

ランチにはインギー地鶏の親子丼をチョイス

門倉岬入口には火縄銃を構えた銅像が印象的

この岬の東側に異国船が漂着した前之浜がある

パノラマ風景が広がる七色展望台

再び県道75号に戻り、南種子町内の飲食店へ向かいインギー地鶏の料理でランチタイムです。インギー地鶏は南種子町でしか食べられない貴重なご当地グルメなので、ぜひ味わっておきたいものです。食後は、鉄砲伝来の地「門倉岬」へ向かいます。種子島の最南端に位置するここは、天文12年(1543)に異国船が漂着し日本に鉄砲が伝わるきっかけとなった地です。毎年旧暦の8月25日頃には鉄砲伝来記念式典も開催されます。眺望自慢の公園でもあるので、景色を楽しみながら散策するのもおすすめです。近くには1日に7度景色が変わると名付けられた「七色展望台」もあります。あわせて訪ねてみましょう。

 

■スポット情報

門倉岬(かどくらみさき)

住所:鹿児島県熊毛郡南種子町西之

アクセス:種子島空港から車で約50分

滞在所要時間:20分目安

 

<次のスポット[南種子の宿]まで>

車で約15分

2日目午前:南国ムードあふれる神社参拝

南国的な神社に参拝後はいよいよ宇宙センターへ

宝満神社から徒歩すぐの場所にあるたねがしま赤米館

参拝すると宝くじに当たるという噂もある神社

高い位置に設置された道路標識でロケットの大きさがわかる

宿をチェックアウトし、最初に訪れるのは「宝満神社」です。アコウの木が生い茂る参道の奥に、朱色の社殿が目を引きます。参拝後は「たねがしま赤米館」で宝満神社について学ぶのもよいでしょう。次の目的地、「種子島宇宙センター」はここから車ですぐです。途中、道路標識が通常よりかなり高い位置にあることに気づくと思いますが、これはロケットを輸送する際に邪魔にならないよう標識を高く設定してあるそうです。地元の人には普通のことでも、旅行者にはちょっとビックリの光景ですね。

 

■スポット情報

宝満神社(ほうまんじんじゃ)

住所:鹿児島県熊毛郡南種子町茎永3786

アクセス:種子島空港から車で約40分

滞在所要時間:30分目安

 

<次のスポット[種子島宇宙センター]まで>

車で約5分

2日目午前:宇宙についてしっかり学ぶ

まずは楽しみながら宇宙を学ぼう

宇宙センターには広い芝生広場もある

人工衛星「だいち」の実物大模型も展示

ロケットの組み立てから打ち上げまでの映像が映し出されるリフトオフシアター

日本の宇宙開発の中心的場所ともいえる「種子島宇宙センター」に到着です。総面積約は970万平方メートル、ロケットの組み立てから打ち上げ後の追跡まで、一連の作業がここで行われています。まずは宇宙センター入口にある「宇宙科学技術館」へ向かいます。ロケットや人工衛星、国際宇宙ステーション計画など宇宙に関するさまざまなことを、楽しみながら学べる展示施設です。併設のミュージアムショップでは宇宙食も販売、おみやげに喜ばれそうですよね。

日本最大のロケット発射場をその目で確認!

本物のH-Ⅱロケット7 号機を中心にロケット の実物部品を展示して いる

右手にあるのがロケットの組み立て棟。高さが81mもある

カーモリの峯から見た風景。ひと足のばしてぜひ見ておこう

「種子島宇宙センター」では1日3回、専任ガイドによる解説付きの施設案内ツアーを実施しています。2008年に未来技術遺産に登録されたH-Ⅱロケットやロケット組み立て棟、ロケット発射場そして総合指令棟をバスで巡るツアーです。本物のロケットを間近で見られる滅多にないチャンス、参加は無料ですが、事前予約が必要です(2021年3月現在ツアーは休止中。再開についてはJAXAのHPで確認)。ツアー終了後に時間があればパノラマ風景が楽しめる「カーモリの峯」にも行ってみましょう。宇宙科学技術館前から徒歩で行けるところにあります。

 

<次のスポット[中種子町のランチスポット]まで>

車で約30分

2日目午後:海の恵みのランチをいただく

ランチはボリューム満点の海鮮丼で決まり

ロケット打ち上げ時には大勢の人で賑わう恵美之江展望公園

種子島で水揚げされた鮮魚がてんこ盛り

たっぷり宇宙を学んだ後はランチスポットのある中種子町へ移動します。途中にある「恵美之江展望公園(えみのえてんぼうこうえん)」はロケット打ち上げを正面から見学できる場所として人気のスポットです。次回の打ち上げ見学に来るときの予習に立ち寄っておくのもよいでしょう。中種子町内の飲食店では、海の幸をいただきます。分厚い切り身がたっぷり盛られた海鮮丼を堪能したら、最後のみどころスポット「馬立の岩屋」がある犬城海岸へ急ぎましょう。

 

<次のスポット[馬立の岩屋]まで>

車で約20分

 

2日目午後:洞窟と巨岩の絶景ビューを堪能

不思議な伝説が残る種子島のパワースポット

これが馬立の岩屋。落石のため中への立ち入りは禁止されている

大岩の景観が美しいビーチ。秋にはヒラアジ狙いの釣り客も多い

中種子町市街から車で20分ほどの場所にある「犬城海岸(いんじょうかいがん)」。海岸までの道は少し狭いですが、自然の奇岩・巨石や洞窟がある景勝地なので見ておきたいスポットです。海岸の北側にある「馬立の岩屋」は、昨日訪れた「千座の岩屋」同様、太平洋の荒波の浸食でできた自然の洞窟です。午前中に訪れた「宝満神社」の裏手にある宝満の池につながっているという不思議な伝説もあリます。ここから空港までは20分ほど、種子島最後の海の景色を堪能しましょう。

 

■スポット情報

馬立の岩屋(またてのいわや)

住所:鹿児島県中種子町増田

アクセス:種子島空港から車で約25分

滞在所要時間:20分目安

 

<帰路へ>

鹿児島空港まで飛行機で約30分