利尻・礼文エリア

礼文島と利尻山登山を楽しむ2泊3日プラン

利尻島(北海道)礼文島(北海道)

登山家憧れの名峰・利尻山登山を目的とした、ちょっとアクティブなコースです。登山の前後には利尻・礼文観光を盛り込むことも忘れずに。日本百名山にも選出されている利尻山で、島の雄大な自然を体感してみましょう。

Summery

1日目午前:レンタカーで礼文島縦断ドライブ

午前中にレンタカーを借りて、礼文島北部へGO!

礼文島の玄関口となる香深港フェリーターミナル

稚内港フェリーターミナルから早朝の便に乗船し、約2時間で礼文島・香深(かふか)港フェリーターミナルに到着です。付近でレンタカーを借りたら、礼文島縦断ドライブを始めましょう。

 

<次のスポット[金田ノ岬]まで>

車で約32分

金田ノ岬で景勝を楽しみ、昼食は礼文の海の幸

島北東部にある金田ノ岬。湾の反対側にあるスコトン岬まで見渡せる

金田ノ岬周辺の食堂で、ホッケなど礼文島の魚介を味わおう

礼文島の東海岸を抜ける道道40号(れぶんアツモリロード)を北上。30分ほど車を走らせると、「金田ノ岬」が見えてきます。ここはアザラシの出没スポットとして知られ、タイミングが合えば、岩場でゴロリと横になるアザラシの姿を見ることができます。昼食は岬周辺の食堂へ。礼文島名物の脂がのったホッケ焼きや、旬の魚介の刺身で、礼文島の海の幸を堪能しましょう。

 

■スポット情報

金田ノ岬(かねだのみさき)

住所:北海道礼文郡礼文町大字船泊村

アクセス:香深港から車で約30分

滞在所要時間:30分目安

 

<次のスポット[香深港/鴛泊フェリーターミナル]まで>

香深港まで車で約30分/鴛泊フェリーターミナルまでフェリーで約45分

1日目午後:礼文島から利尻島へ渡り、翌日の登山に備える

礼文島の絶景巡りを楽しんだら、フェリーで利尻島へ

利尻島の鴛泊港。奥にそびえるのが島のシンボル・利尻山

昼食後は礼文島北部にある人気の景勝地を巡ります。島最北に位置する「スコトン岬」は、天気がよければ遠くサハリンまで見渡せる絶景ポイントです。島随一の海の美しさを誇る「澄海岬」にも立ち寄りましょう。夕刻前に香深港へ戻りレンタカーを返却したら、フェリーで利尻島へ移動します。香深港から利尻島の鴛泊フェリーターミナルまでは約45分の船旅です。

 

<次のスポット[利尻山神社]まで>

徒歩で約16分

日没前に、利尻山神社で登山の無事を祈願

木々に囲まれた緑豊かな参道を進むと、社殿が見えてくる

鴛泊港フェリーターミナルに着いたら、まずは港から約1.2kmの鴛泊市街外れにある「利尻山神社」へ。江戸時代後期の文政年間に勧請され、明治9年(1876)に村社に認定された歴史ある神社で、利尻島随一のパワースポットといわれています。祭神は大山祇神(おおやまつみのかみ)(山の神)、大綿津見神(おおわたつみのかみ)(海の神)、豊受姫神(とようけひめのかみ)(食物の神)です。神様に明日の利尻山登山の無事を祈願しましょう。なお宿泊先としては、登山口までの送迎サービスがある宿を選ぶのがおすすめです。

 

■スポット情報

利尻山神社(りしりざんじんじゃ)

住所:北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字本町153

アクセス:鴛泊港から車で約5分

滞在所要時間:10分目安

 

<次のスポット[登山口]まで>

車で約10分

2日目午前:島旅のメインイベント、利尻山登山へ出発!

朝、宿の送迎サービスを利用して利尻山登山口へ

利尻山は島の中央部にそびえる標高1721mの独立峰

登山当日は早起きをして、送迎サービスで登山口へ向かいます。登山ルートは中級者向けの鴛泊コースと上級者向けの沓形コースがありますが、最初の挑戦なら、鴛泊コースを選んだ方が無難です。登山時の持ち物について、 一般的な道具はもちろん、利尻山では携帯トイレ使用の決まりがあるので必ず持参してください。食料は宿に弁当を準備してもらうか、市街地のスーパー、コンビニで購入することになります。弁当の準備がない宿もあるので、事前に確認しておきましょう。

いよいよ利尻山登山にチャレンジ!

利尻山には夏でも、大きな雪渓が残っている

山頂では絶景が待っている

鴛泊コース登山口の北麓野営場から10分ほど歩くと、3合目付近に湧水「甘露泉水(かんろせんすい)」があります。この先に水場はないので、必要ならここで補給を。5合目までなだらかですが、森林限界を抜けた6合目から傾斜がきつくなり、7合目からは急坂に。8合目の長官山、避難小屋を過ぎると、高山植物の花畑が目の前に広がります。山頂までは休憩含め6時間程度。頂から望む360度の大パノラマは、感動間違いなしの絶景です。下りは所要4時間ほど。宿に戻って、疲れを癒しましょう。

 

■利尻山登山ルール

1:携帯トイレを使用すること

2:ストックにはゴムキャップをつけること(植生を傷つけないため)

3:植物の上に座らない、踏み入らないこと

※登山計画書は必ず提出すること

利尻島では島一周サイクリングもおすすめ

自転車なら、車移動では気づけない島の魅力を見つけられる

利尻島には快適なサイクリングロードが整備され、レンタサイクルで島を一周することができます。所要時間は観光含めて8~10時間程度。小回りがきく自転車は自分のペースで動くことができ、車では気が付かないような島の空気感や魅力を発見できるはず。自転車は事前予約により路線バスに積み込むことも可能なので、体力に自信がない人でも安心です。

 

<次のスポット[富士野園地]まで>

車で約5分(富士野園地)

3日目午前:最終日は利尻島の名所をのんびり観光

街中を散策して、富士野園地のエゾカンゾウを観賞

利尻山をバックに、エゾカンゾウの大群落が広がる

富士野園地の展望台から望むポンモシリ島

最終日はチェックアウト後に鴛泊市街をぶらり散策へ。旅の記念となる利尻みやげを探してみましょう。または、鴛泊市街から車で10分ほどの場所にある「富士野園地」まで足をのばすのもおすすめです。ここにはエゾカンゾウの大群落があり、6月下旬~7月上旬には可憐なオレンジ色の花が咲き誇ります。高台の展望台へ続く遊歩道からは、ウミネコが集団でコロニーをつくる「ポンモシリ島」を間近に見ることもできます。

 

■スポット情報

富士野園地(ふじのえんち)

住所:北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字富士野

アクセス:鴛泊港から車で約10分

滞在所要時間:20分目安

 

<次のスポット[利尻空港]まで>

バスで約15分

3日目午後:路線バスで利尻空港へ移動

利尻空港から空路、札幌(丘珠空港)へ

札幌(丘珠空港)と新千歳空港への運航便は、各1日1往復(新千歳空港への便は夏期のみ運航)

島観光を満喫したら、路線バスを利用して利尻空港へ向かいます。鴛泊港フェリーターミナルから空港までは所要約15分。2階建ての利尻空港ターミナルビルは、1階に出発ロビー、搭乗待合室、チケットカウンター、到着ロビーなどがあり、地上から搭乗するスタイルです。2階には軽食がとれる喫茶コーナーのほか、無料の双眼望遠鏡を備える展望ホールもあります。待ち時間に立ち寄ってみてはいかがでしょう。