伊豆諸島南部エリア/屋久島エリア/利尻・礼文エリア/五島列島エリア

手つかずの海に生きる、海の生きものたちに会いに行こう!

三宅島(東京都)屋久島(鹿児島県)礼文島(北海道)御蔵島(東京都)中通島(長崎県)

本土を遠く離れた島々には人の手が加えられていない領域も多く、特に島周囲の海ではそのような環境が顕著です。自然そのままの豊かな海で暮らす野生のイルカやウミガメたちと間近で出会える時、のびのびと動き回る彼らの姿に感動もひとしおです。

Summery

礼文島のアザラシ

岩礁でゴロリと寝転ぶキュートなアザラシ

場所を取り合ったり、前脚をパタパタ動かす様子が見られる

礼文島北部の海岸線に姿を現す野生のアザラシ。船泊湾周辺やスコトン岬、金田ノ岬が出没スポットとして知られ、タイミングが合えば、海岸線の岩礁で横になっているアザラシを見学できます。海岸から少し離れた岩場にいる場合もあるので、姿をはっきりと見たいなら、双眼鏡を持参しましょう。見られる季節は夏ですが、海が時化ていると姿を現さないので、晴れて海が穏やかな日が狙い目です。

御蔵島でイルカウォッチング

野生のイルカたちと泳ぐ感動体験

イルカの群れと出くわすことも。御蔵島でのツアー参加所要時間は約2時間

野生のミナミバンドウイルカが生息する御蔵島周辺の海では、スノーケルを付けてイルカたちと一緒に泳ぐことができます。人懐っこいイルカが多く、状況がよければイルカから寄ってきてくれることもあります。貴重な体験ができるこのイルカウォッチングは5~10月がシーズン。期間中に御蔵島のウォッチングボートや隣の三宅島のダイビングショップなどでツアーに申し込めば体験することができます。

三宅島でフィッシュウォッチング

黒潮によって運ばれた多彩な魚たちとダイビングで遭遇

黒潮の澄んだ海で海底観察まで楽しめる

三宅島周辺の海は、南西から流れ込む黒潮の影響を大きく受けており、種類豊富な魚が生息しています。ダイビングでは、大型の回遊魚やウミガメ、カラフルな熱帯魚、サンゴの群生など多様な生き物が生息しています。魚の種類だけでなく、火山活動によってできた変化に富む地形も特徴的で必見です。アーチ状になった巨大なメガネ岩など、海中からも噴火活動の跡を感じられます。

五島列島・中通島でホエールウォッチング

大迫力のマッコウクジラに出合う

船のすぐ近くで潮を吹くマッコウクジラが見られる

五島列島は昔から捕鯨で栄えた歴史を持っています。五島沖のクジラを求めて紀州(和歌山県)から捕鯨団が来るほどでした。今も五島沖には日本でも珍しいマッコウクジラが生息し、ホエールウォッチングのツアーで出合うことができます。悠々と泳ぐ姿を間近に見るだけでも感動ものです。クジラだけでなく、時には200頭を超えるバンドウイルカの姿も!五島の海に生息する多くの生きものを楽しみたいものです。

屋久島のウミガメ

北太平洋最大のアカウミガメ産卵地・永田いなか浜

産卵を終えた早朝、海に帰るアカウミガメ

孵化したばかりの子ガメが再び永田いなか浜に戻るのは30年後だとか

毎年たくさんのウミガメが産卵のために上陸している屋久島ですが、景勝地としても知られている永田いなか浜は、北太平洋最大のアカウミガメの産卵地です。母ガメは1度に100~140個の卵を産み、産卵後は場所がわからないように砂をかけ再び海へ戻って行きます。卵は約60日後に孵化、体長6cmほどの小さな体で必死に海へ戻る子ガメの姿を見ることができます。

※5月1日~9月30日の19時30分~翌5時の間は、ウミガメ保護のため立ち入らないようご協力ください。

※産卵、放流の観察する際はウミガメ観察会に参加しましょう。

ウミガメと泳ぐ海中散歩へ出かけよう

屋久島の海中はウミガメとの遭遇率90%以上?!

黒潮に乗ってきた回遊魚や熱帯魚、美しいサンゴなど、透明度の高い屋久島の海には推定1000種類前後の海の生き物たちが暮らしているといわれています。なかでもゆったりと泳ぐウミガメは屋久島の海の主のようです。屋久島近海で1年中出合えるのはアオウミガメ、5~7月の産卵期にはアカウミガメ、8~9月頃には孵化した子ガメも見る事ができます。屋久島で開催されるダイビングツアーでは、これらのウミガメに出合う事もあるようです。