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固有種・在来種などの珍しい動物に出会える島

見島(山口県)佐渡島(新潟県)対馬(長崎県)種子島(鹿児島県)口永良部島(鹿児島県)中之島(鹿児島県)島山島(長崎県)

日本は小さな島国でありながら、かつて大陸と陸続きであった名残りからたくさんの固有種が生息しており、その数はガラパゴスよりも多いとか。なかでも大海に浮かぶ離島には、何万年も前から隔離された中で独自の進化を遂げた生き物を見ることができます。

Summery

佐渡島のトキ

「とき色」の美しい羽が特徴のトキが舞う里

全長80㎝、翼を広げると130㎝ほどの大きさ

国の特別天然記念物であるトキは、かつてはほぼ日本全土で見られましたが、乱獲や森林伐採、農薬の多用などにより激減し、絶滅危惧種に指定されている希少な鳥です。日本のトキのほとんどが佐渡島で暮らしています。島では、飼育・繁殖活動を行っている施設でトキに会えるほか、運が良ければ田園でドジョウやカエルなどを探す自然の姿を見ることができます。飛ぶ時に翼を広げると見える、オレンジがかったピンク色の羽が「とき色」の由来になっています。

日本在来種の貴重な見島牛

天然記念物に指定された日本の在来牛に出合う

かすかに茶色がかった黒色の毛色が特徴

山口県萩市の沖に浮かぶ見島で飼育される見島牛は、西洋種の影響を受けることなく、日本在来種の血統を守り続けている貴重な牛です。昭和3年(1928)には国の天然記念物に指定されました。500頭以上いた頭数は昭和50年代初頭(1975~)には約30頭近くまで減少しましたが、現在は保存会の努力により絶滅の危機を逃れ、約90頭が見島で飼育されています。島を訪れると、のんびり気持ち良さそうに草を食む見島牛が放牧されている風景に出合うことができます。

吐噶喇列島・中之島のトカラ馬

在来種の中でも最小の馬・トカラ馬

トカラ馬牧場では現在19頭が飼育されている

トカラ馬は体高100〜120cmと小型、毛色は黒っぽい茶色で、おとなしく、おだやかな性格の馬です。昔は運搬や田畑作業、サトウキビ搾りなどを行う農耕馬として利用されていましたが、機械化により農耕馬としての役割が減り、頭数も減少しました。現在は鹿児島県内の複数の施設で保護、繁殖を行っており少しずつ頭数も増えています。中之島には「トカラ馬牧場」があり、広い高原でのびのびと暮らす様子を見学できます。

対馬に生息するツシマヤマネコ・対州馬・ツシマテン

対馬だけに生息する貴重な生き物たち

田んぼに生息するカエルやヘビなどを主食としているツシマヤマネコ

背は低いが足腰が強く、昔から運搬などで活躍している対州馬

夏場は体毛が黒みがかった褐色で、冬場は黄色っぽくなるツシマテン

足が短く、ずんぐりとした胴体のツシマヤマネコは国の天然記念物に指定されています。現在、生息数は100頭弱と推測され、絶滅危惧種に指定されています。昔ながらの田んぼに生息していますが、住民さえもあまり見かけることがない貴重な哺乳類です。

対馬を中心に農家などで飼育されてきた対州馬(たいしゅうば)は、日本在来種の馬です。小柄ですが、馬力があり農耕や材木の運搬などで活躍し、生活に欠かせない馬でした。現在も保存会などによって守られています。

ツシマテンは、対馬全域に生息する亜種。体毛は夏冬によって色が変わり、樹洞や崖に穴を掘って営巣しています。よく山道に木の実が混ざった糞を見ることがあります。

五島列島・島山島のキュウシュウジカ

五島の島に生息する野生のキュウシュウジカ

高い跳躍力で走る姿が見られることもある

五島列島の福江島の西に位置する玉之浦町(たまのうらまち)。ここから島山島(しまやまじま)まで玉之浦大橋という橋がかかり、上陸できるようになっています。島内には野生のニホンジカの一種・キュウシュウジカが生息しており、玉之浦大橋を渡ってすぐの向小浦園地(むこうこうらえんち)などで、自然のままのシカを見ることができます。夏毛は茶褐色に白い斑点があり、冬毛は濃い灰褐色に変わり、斑点もなくなります。

種子島のマゲシカ

森林草原地帯に棲むニホンジカの亜種

周囲約4kmの無人島・ 阿久根大島では約120 頭が暮らしている

「あっぽ~らんど」で飼育されているマゲシカ

マゲシカは、種子島と種子島の西側にある馬毛島に棲むニホンジカの亜種で、九州に生息するニホンジカよりひと回り小さく、黒っぽい毛色が特徴です。奈良時代にマゲシカの皮を年貢として納めたという記録もあり、千年以上前からこの島で暮らし続けています。現在、馬毛島へ渡航することはできませんが、種子島西之表市の「あっぽ~らんど」で見ることができます。なお鹿児島県北にある阿久根大島では、大正時代に移入し野生化したマゲシカが生息しています。

口永良部島の天然記念物エラブオオコウモリ

視覚を頼りに飛来するエラブオオコウモリ

聴覚を頼りにエサを捕らえる小型のコウモリとは異なり視覚に頼ってエサを探す

エラブオオコウモリは頭胴長約25cmで、翼を広げるとカラスとほぼ同じ大きさ、体色は暗褐色で、首に雄は黄色の、雌は白の帯があり、クビワオオコウモリの仲間です。眼が大きく、網膜外側の輝板で光を増幅して明暗を識別し、同時に長い吻(ふん)で示される発達した嗅覚器官で、熟した果実を探しています。民家周辺に植わっているクワ科の液果を好んで摂食するため、夜間は民家付近に飛来します。