見島エリア

見島で渡り鳥や海の風景に癒される1泊2日プラン

見島(山口県)

山口県の最北端に位置する見島。面積約7.8平方キロメートルの小さな離島ながら、島内では絶景や歴史探訪などが楽しめます。また渡り鳥の中継地としても有名で、バードウォッチングも人気です。

Summery

1日目午前:古墳群などを訪れ、島の歴史に触れよう

萩商港から高速船に乗って見島・本村港へ

高速船の客室はバリアフリー、椅子はリクライニング仕様で快適

見島へ向かう玄関口となるのは、山口県萩市の北部に位置する萩商港です。見島には2つの港がありますが、今回目指すのは、島の南側に位置する本村港。2019年に就航した真新しい高速船に乗って約1時間10分の爽快な船旅を楽しみましょう。見島は日本海側の渡り鳥のコースにあたるため、船旅の途中にも空を見上げれば、悠々と羽ばたく鳥たちの姿が見られるかもしれません。

島の歴史スポットを訪ねて、港近くを散策

見島ジーコンボ古墳群。直径5~10m前後の墳墓が200基にも及ぶ

応永20年(1413)に見島の豪族・山田弘貞が寄進したという釣鐘

おしあいの館には、祭りで使用された船や当時の写真などを展示

見島に到着したらまずは港周辺で、この地が大陸との交易拠点だったことがわかるスポットを巡ってみましょう。本村港から東へ向かうと、国指定史跡の「見島ジーコンボ古墳群」があります。ここは玄武岩を積み重ねた約200基もの墳墓で、7世紀後半~10世紀初頭にかけ、島に駐留していた中央の武人を埋葬するために造られたものと推定されています。次は「讃岐坊の釣鐘」の見学を。鐘に刻まれた銘文からは室町時代にも朝鮮半島との貿易が盛んだったことを知ることができます。また「おしあいの館」では、かつて島の祭りとして行われていた勇壮な和船競漕の船を間近で見ることが可能です。

 

■スポット情報

見島ジーコンボ古墳群(みしまじーこんぼこふんぐん)

住所:山口県萩市見島

アクセス:本村港から徒歩10分

滞在所要時間:30分目安

 

讃岐坊の釣鐘(さぬきぼうのつりがね)

住所:山口県萩市見島

アクセス:本村港から徒歩5分

滞在所要時間:20分目安

 

おしあいの館

住所:山口県萩市見島

アクセス:本村港から徒歩3分

滞在所要時間:20分目安

 

<次のスポット[本村港]まで>

徒歩で約3分

1日目午後:レンタサイクルで島めぐりを楽しもう

本村港の近くで自転車を借りてサイクリングに出発

島内には公共交通機関がなく、移動にはレンタサイクルが便利

島の南側に位置する本村エリアを散策した後は、島の北東側にあるもう一つの集落・宇津エリアへ。本村~宇津間は徒歩でも移動できますが、本村港の近くでレンタサイクルを借りれば、開けた景色を眺めながら爽快なサイクリングが楽しめます。ランチは本村エリアの飲食店に立ち寄るか、事前に萩市内や本村エリアで弁当を購入しておき、途中ピクニック気分でいただくのもおすすめです。

 

<次のスポット[八町八反]まで>

自転車で約10分

本村から宇津への道中にあるみどころもチェック

見島ダムの下流に広がる水田地帯「八町八反」

一般的な黒毛和牛より小柄で、褐色がかった黒い毛色をもつ見島牛

「八町八反」は、現在も島民による稲作が行われている島内最大の水田地帯です。水田の稲が青々と茂る初夏、黄金色の稲穂が揺れる秋など、日本の原風景を思わせる四季折々の景観に、慕情をかきたてられることでしょう。また見島では古くから、農耕用の見島牛が飼育されていました。和牛の原型ともいわれており、現在、国の天然記念物に指定されています。春~秋には晩台山や日崎周辺などで放牧の様子を見ることができます。

※家畜伝染病から牛を守るため、飼養者に無断で牛舎付近に立ち入らないようお願いします。特に、過去一か月以内に海外渡航歴のある方や、他の畜産施設へ立ち入った方はご注意ください。

 

■スポット情報

八町八反(はっちょうはったん)

住所:山口県萩市見島

アクセス:本村港から自転車で約10分

滞在所要時間:30分目安

 

<次のスポット[砂見田海水浴場]まで>

自転車で約10分

水平線を見晴らす海辺の絶景スポットへ

観音崎 宇津観音堂は開いていれば、中に入ってお参りもできる

透明感のある海と白砂のコントラストが美しい砂見田海水浴場

北灯台は、同じ場所から朝日と夕日が見られる貴重なスポット

自転車を走らせ、宇津エリアに到着です。島内にあるもう一つの港・宇津港の側には、キャンプ場が併設された「砂見田海水浴場」があります。その近くの岸壁に立つ「観音崎 宇津観音堂」の堂内には全国で3カ所しかないという正観音が祀られています。見島随一のパワースポットともいわれているため、お参りに寄るのも良いでしょう。自転車でさらに走れば、島の最北端に到達。水平線が広がる「北灯台」は、朝日と夕日が美しい絶景スポットです。時間を調整してサイクリングの計画を立てるのもおすすめです。

 

■スポット情報

砂見田海水浴場(さみだかいすいよくじょう)

住所:山口県萩市見島宇津

アクセス:本村港から自転車で約20分

滞在所要時間:30分目安

 

観音崎 宇津観音堂(かんのんざき・うつかんのうどう)

住所:山口県萩市見島宇津

アクセス:本村港から自転車で約20分

滞在所要時間:30分目安

 

北灯台(きたとうだい)

住所:山口県萩市見島宇津

アクセス:本村港から自転車で約45分

滞在所要時間:30分目安

2日目:島に飛来する渡り鳥をウォッチング!

見島ダムなどで渡り鳥を観察

全国でも数少ない離島のダム。堤頂からは島の風景を一望できる

カワセミやオオルリをはじめ、見島には多種多様な野鳥が飛来する

島内の旅館に宿泊して迎えた2日目の朝。天気が良ければ、バードウォッチングに出かけましょう。見島は渡り鳥の中継地として知られており、これまでに350種以上もの野鳥が観察されています。特に本村エリアにある「見島ダム」は、野鳥の林や野鳥観察小屋が設けられているため、バードウォッチングの聖地ともいわれる見島のなかでも絶好の観察スポットです。

 

■スポット情報

見島ダム(みしまだむ)

住所:山口県萩市見島

アクセス:本村港から徒歩で約20分

滞在所要時間:1時間目安

 

<次のスポット[本村港]まで>

徒歩で約20分

地元の磯料理やブランド牛などを味わい、帰路へ

本村港から萩商港への帰路も、高速船を利用して戻ろう

野鳥観察後は島内の食事処へ。魚介が豊富な見島では、特産のウニをご飯と炊き込んだうに飯など、地元ならではの磯料理が楽しめます。また、見島牛は天然記念物のため食用にできませんが、見島牛と外国種を掛け合わせたブランド牛は、島内や萩市内にある飲食店などで味わうことができます。見島の歴史に触れ、美しい自然に癒された旅も終了です。本村港から再び高速船に乗り、帰路につきましょう。

 

<帰路へ>

萩商港まで高速船で約1時間10分