伊豆諸島南部エリア

八丈島と青ヶ島の絶景スポット&島グルメを味わう2泊3日

八丈島(東京都)青ヶ島(東京都)

羽田から空路約1時間で到着する八丈島は、亜海洋性の温かな気候で、東京に一番近い南国ともいわれるリゾート地。その豊かな自然やグルメ、文化を満喫できるプランです。2日目は伊豆諸島最南端の青ヶ島へ。島内を歩いて、世界的にも珍しい二重式カルデラの独特な地形を体感してみましょう。

Summery

1日目午前:レンタカーで島内の絶景スポットドライブ

島屈指の景勝地「南原千畳敷」と「登龍峠展望台」へ

幅100m、長さ500mにわたって広がる「南原千畳敷」

八丈島を俯瞰して見られる「登龍峠展望台」

羽田空港から午前中の便で八丈島空港に到着したら、レンタカーを借りて島内ドライブへ出発。まずは空港から近い「南原千畳敷」へ。ここは島の北側にそびえる八丈富士から流れ出した溶岩によってできた溶岩台地です。黒々とした玄武岩が続くダイナミックな奇景で、島随一の景勝地としても知られています。そこから車で20分ほどの「登龍峠展望台」は八丈島で一番高い位置にある展望台です。八丈富士や、底土港、市街地などが一望できる開放的な風景を楽しめます。

 

■スポット情報

南原千畳敷(なんばらせんじょうじき)

住所:東京都八丈島八丈町大賀郷

アクセス:八丈島空港から車で約10分

滞在所要時間:30分目安

 

登龍峠展望台(のぼりょうとうげてんぼうだい)

住所:東京都八丈島八丈町三根

アクセス:八丈島空港から車で約20分

滞在所要時間:30分目安

 

<次のスポット[島中心部]まで>

車で約10分

1日目昼:島の中心部で島寿司ランチ

地魚をヅケにした独特の島寿司を味わう

岩のりも島寿司の人気のネタのひとつ

景色を楽しんだら島グルメで腹ごしらえをしましょう。なかでも有名な八丈島の島寿司は、トビウオやメダイなどの地魚を醤油ベースのタレで漬け込んだもので、甘めのシャリとワサビの代わりにカラシを使うのが特徴です。魚の鮮度を保つためにヅケにして食べていたことから広まったという郷土料理で、寿司店や多くの飲食店で味わえますが、島寿司は予約制のところもあるので、事前に連絡しておくのがおすすめです。

 

<次のスポット[八重根]まで>

車で約10分

1日目午後:八丈ブルーの海でダイビング

体験ダイビングでウミガメに遭遇⁉

港のそばでもウミガメが見られる

食事の後は、体験ダイビングで海中散歩にチャレンジ。八丈島は黒潮の影響で水が澄んでいて、その美しい青色から“八丈ブルー”ともよばれています。インストラクターが器材の使い方などを丁寧に教えてくれるので、初心者でも安心して潜ることができます。運がよいとウミガメに出合えることもあります。約3~4時間ほどのダイビングが終わったら海沿いの宿でゆっくりしましょう。

 

<八丈島空港から次のスポット[青ヶ島]まで>

ヘリコプターで約20分

2日目午前:東京の秘境ともいわれる青ヶ島へ

青ヶ島で島内散歩へ

青ヶ島へはヘリコプターで。天候が悪いと欠航になる場合もあるので注意

ヘリポートのある島の北部に集落が広がる

八丈島空港から1日1便出ているヘリコプターで青ヶ島へ上陸です。到着したら、宿に荷物を置いて集落を散策してみましょう。商店や小学校などが集まる集落をゆったり歩くと、島の雰囲気を肌で感じられます。集落の北に「尾山展望公園(おやまてんぼうこうえん)」や「ジョウマン」など眺めのよいスポットもあるので、少し足をのばしてみるのもおすすめ。散歩の後は宿で昼食をいただき、午後の観光へ出発です。

 

<次のスポット[丸山遊歩道]まで>

車で約15分

2日目午後:内輪山の周囲・池之沢地区へ

独特のカルデラ地形をトレッキング

内輪山の丸山。縞模様に見える部分には椿の木が植えられている

「ひんぎゃ」の近くには、地熱を利用した「ふれあいサウナ」もある

青ヶ島の最大の特徴でもある二重式カルデラ。その外輪山の内側に広がる池之沢地区では、内輪山である丸山のカルデラ地帯をトレッキングすることができます。丸山をぐるりと一周すると約20分で巡れます。草木や野鳥などを見つけながらゆっくりと歩いてみましょう。オオタニワタリという南の島特有のシダ植物もいたるところで見ることができます。「ひんぎゃ」とよばれる水蒸気が噴出する穴もここで見られ、火山帯ならではの自然を体感できます。トレッキング後は集落にある宿で1泊します。

 

■スポット情報

丸山遊歩道(まるやまゆうほどう)

住所:東京都青ヶ島村無番地

アクセス:青ヶ島ヘリポートから徒歩で約1時間

滞在所要時間:30分目安

 

ひんぎゃ

住所:東京都青ヶ島村無番地

アクセス:青ヶ島ヘリポートから徒歩で約1時間

滞在所要時間:20分目安

 

<次のスポット[八丈島空港]まで>

ヘリコプターで約20分

3日目午前:青ヶ島から八丈島へ。島の北側ドライブ

八丈富士にある「ふれあい牧場」と「大越アロエ園」へ

広い敷地でのんびりと草を食む牛たちが見られる「ふれあい牧場」

アロエの花が見られるのは12月上旬~2月

朝のヘリコプターで青ヶ島を後にし、八丈島へ戻ります。八丈島空港でレンタカーに乗り換えたら、まだ訪れていなかった島の北側へ向かいます。標高854mある八丈富士の7合目付近に位置する「ふれあい牧場」では、広々とした牧草地と海、島を一望するパノラマビューを満喫できます。

八丈富士の北の麓に位置する「大越アロエ園」も訪れておきたいスポットです。約30万株のアロエが群生しており、冬になると赤い花を咲かせる様子は美しく、海と白い灯台とのコントラストが楽しめます。

 

■スポット情報

ふれあい牧場(ふれあいぼくじょう)

住所:東京都八丈島八丈町大賀郷5627-1

アクセス:八丈島空港から車で約10分

滞在所要時間:30~40分目安

 

大越アロエ園(おおごしあろええん)

住所:東京都八丈島八丈町大賀郷

アクセス:八丈島空港から車で約20分

滞在所要時間:30分目安

 

<次のスポット[市街地]まで>

車で約10分

明日葉スイーツでひと休み

名産の明日葉入りのチーズケーキとコーヒー

八丈島の名産野菜のひとつとして知られる明日葉は、天ぷらやお浸しで味わうのが定番ですが、島ではケーキやアイスなどスイーツにも使われていて手軽に味わうことができます。人気のカフェでひと息ついて、この地ならではの明日葉スイーツをいただきましょう。「今日摘んでも明日には芽が出る」といわれるほど生命力が強い明日葉はビタミンやミネラルが豊富なので、おやつでも取れるのはうれしいですね。

 

<次のスポット[黄八丈体験スポット]まで>

車で約15分

3日目午後:島の伝統工芸・黄八丈にふれる

黄八丈の機織り体験に挑戦

黄八丈織物体験では小さな敷物を作ることができる

平安時代から続くという島の伝統工芸である「黄八丈」は日本三大紬のひとつで、最高級の絹織物です。島に自生する草木の染料で染める黄・樺・黒の三色で織り上げる独特の柄が特徴的。現在でも手織りで制作されていますが、そちらの工房で、機織り機を使った製作体験に挑戦することができます。島の自然から生まれる美しい風合いを間近で体感してみましょう。体験後は、ここから車5分ほどの八丈島空港に戻ってレンタカーを返却し、帰途へつきます。

※羽田行きは、季節によっては夕方の便がなく最終便が午後早い時間帯になるので注意。

 

<帰路へ>

八丈島空港から羽田空港まで約1時間